こだわり

カシミール産パシュミナについて

カシミール産パシュミナについて

カシミール地方は、インド北部のパキスタン、中国と国境を接する地域でヒマラヤ山脈に囲まれた風光明媚な場所です。高級織物のカシミヤの語源(英語ではCashmere)となっています。インドの実効支配地域の、かつてジャンムー・カシュミール藩王国があった地域は現在、ジャンムー・カシミール州となり、州都は美しいダル湖を望むシュリーナガルで、パシュミナの伝統的な工房(家内工業)が今も尚多数点在しています。

カシミール産パシュミナについて
カシミール産パシュミナについて
カシミール産パシュミナについて
カシミール産パシュミナについて

パシュミナとは、インド、ネパール、チベットなどヒマラヤの高原地帯に生息するカシミヤ山羊の内毛のみを使用した非常に細いカシミヤ繊維を紡いだ毛織物のことを指します。カシミールの言い伝えでは、約500年ほど以上前(紀元15世紀)に700人の職人とともにペルシャからカシミールに来たミル・サイヤイド・アリ・ハマダニによってパシュミナ毛織技術が伝えられたのが始まりと言われております。本来、ペルシャ語ではパシュミナとはウールの意味です。

カシミール産パシュミナについて

刺繍技術が生まれる以前は、カニ織りと呼ばれるパシュミナの経糸を強く張り、様々な色に染めたパシュミナ糸を緯糸とし、特殊なシャトル(カシミール人はこれをKANIと呼びます)を使い織り込んでいく綴織り(つづれおり)が主流でムガール帝国時代は王侯貴族への贈答品として好まれました。ナポレオンがエジプト遠征後に持ち帰ったカシミールのカニショールがヨーロッパ上流階級の婦人間で人気を博したことで広く知れ渡ったと言われています。現在でも各工房が門外不出の設計図を持ち、昔と同じやり方でカニ織りの制作を続けています。

カシミール産パシュミナについて

現在、パシュミナの原毛は、州東部、ヒマラヤ山脈の麓、ラダック地方にて厳重に保護飼育されているカシミヤ山羊から年に2回採取し、手紡ぎされます。高度4,000メートル以上にて育つカシミヤ山羊の毛は大変軽くて柔らかく、そして暖かいく、また草花文やペイズリーなどの美しいデザインを綿密で高度な刺繍技術で施したカシミール産ショールは最高峰の毛織物として、現在でもインド、ヨーロッパでは非常に人気が高いです。ハリウッドスターやセレブの間ではパシュミナは襟元のアイテムとして定着をしています。パシュミナを一枚羽織るだけで装いが一気に艶やかになります。

カシミール産パシュミナについて
カシミール産パシュミナについて
カシミール産パシュミナについて
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ADRIANA EPOCAのパシュミナについて

ADRIANA EPOCAのパシュミナについて

オーナーのアドリアーナがパシュミナ製作工房を持つカシミール人パートナーと出会ったことで、インド・カシミール地方を訪れることができました。訪れた工房では、未だに500年前から続く昔ながらの伝統的な手法で、糸を紡ぐところから織り、草木染め、木版、刺繍と長い工程すべて手仕事にて仕上げられる美しい芸術作品パシュミナショールにすっかり魅せられてしまいました。

残念ながらカシミールも日本同様、高度な技術を持つ職人の高齢化が進み、かつ後継者が少ないため、担い手がどんどん減ってきています。このエレガントで素晴らしい芸術作品を今後も長く残していくためには、本物の価値のわかる日本の皆様にパシュミナを紹介をし、少しでも需要増に貢献していこうと考え事業をスタートいたしました。

ADRIANA EPOCAのパシュミナについて

パシュミナは一般的なカシミヤ製品よりも細く繊細で希少価値のあるものですが、残念ながら日本では家庭用品品質表示法上、パシュミナという繊維が登録されておりませんので、カシミヤという表記になります。そのため、カシミヤ山羊の毛ではない粗悪品をパシュミナとして販売している業者も多く、偽物が多く流通しているのも実情です。インドにおいても中々本物を見極めるのは難しいです。本物を見分けるための方法はいくつかあり、写真はその一つです。繊維の細いパシュミナは指輪を通るほど薄く軽いです。

ADRIANA EPOCAのパシュミナについて

弊社が提携をしているカシミール州の州都シュリーナガルにある工房は、何百年も代々続く最高の技術を持った伝統工房です。数百名の熟練職人を抱え、伝統とモダンを合わせ新しいオリジナルデザインも多数創作し、今もなお、進化し続けている世界最高のパシュミナ工房だと自負しております。アドリアーナ自ら現地に足を運び、選んできた本物のパシュミナショールは他にはない珠玉の一点物ばかりです。是非、広尾本店まで実物をご覧になりにお越しください。
ショール、ストールについては卸販売、委託販売や注文製作も行なっていますので、いつでもお問い合わせください。 

お問い合わせ

TEL 03-5422-9460

営業時間 10:30~19:30 定休日 無し